手術後の腫れや痛みはどのくらい続きますか?
インプラント手術後の経過と注意点
インプラント治療をお受けになった患者様へ、手術後の経過と注意点についてご説明します。
術後の腫れや痛みについて
手術後の腫れは一般的に1~2週間で消失します。特に上顎の手術では、表情筋と関係のある部位のため、やや目立つことがあります。腫れは、1~2週間で消失します。心配しすぎず、安静にしてください。
手術後、翌日から3日程度腫れがありますが、手術のために歯肉をめくったせいなので、問題ありません。通常は、4日程度で消失いたします。
また、手術後は痛みがでることがあります。早めに鎮痛薬をお飲みください。当日は就寝前に痛みがなくても一回分の鎮痛剤を内服されることをお勧めいたします。
術後のケアについて
清潔を保つこと
歯磨きは手術の翌日より傷を避けて行い、手術部は1日3回、1回30秒ぶくぶくうがいしてください。これを術後2週間続けてください。(これが一番大切です!!!)
うがい薬で毎食後と寝る前に(可能なら10時と3時も)うがいをしてください。コップ半分くらいの水に5~10滴入れて1回約30秒間ブクブクうがいをしてください。
食事について
術後1週間は、刺激の少ない流動食や軟らかい食事にしてください。特に手術当日と翌日は硬い食べ物などが傷口に入り込まぬようご注意ください。
魚の骨などのとがっている食べ物は、傷口が開きやすいので2週間位食べないでください。
日常生活での注意
手術当日は長湯を避け、シャワー程度にしてください。
手術当日は安静にし、運動などは避けてください。入浴はシャワー程度にし、長湯は避けてください。
上顎の手術を受けた方への特別な注意
手術後、軽い鼻血が出ることがありますが、インプラント手術時に副鼻腔の一部を触ったためですので、心配ありません。
上奥歯部の手術後、軽い鼻血が出ることがありますが、インプラント手術時に副鼻腔の一部を触ったためですので、心配ありません。こうした場合、鼻血がでた方では1ヶ月鼻を強くかまないでください。
義歯の使用について
通常は術後2~4週間は傷口の保護のため義歯は使用できません。傷口を守るため、軟らかいものを食べてください。
インプラントを長持ちさせるために
インプラントは、異物であり、それはいわば「清潔なとげ」として、口腔内に存在しています。これが、不潔になれば、当然、「不潔なとげ」は膿んでしまい排除されます(インプラント周囲炎)。従って、インプラントを長持ちさせるためには術後管理が必要であり、ご家庭での歯ブラシの励行、及び、定期健診には、必ずお越しください。
不安なことがあれば
お薬によると思われる発疹などのアレルギーの時、38度以上の熱が出た時、痛み止めを服用しても痛みが取れない時、血が止まらない時など不快な症状を認めた場合は、遠慮なくお電話ください。
何かご不明な点やご心配のある方は、連絡をください。
インプラント治療は長期的に見て非常に有効な治療方法です。当院で使用しているストローマンインプラントの生存率・成功率は、12年後の時点で生存率94.8%、成功率90.8%と報告されています。これは、例えばブリッジの平均使用年数が8年との報告と比べても大変長持ちです。
術後の適切なケアと定期的なメンテナンスで、長くご使用いただけるよう、私たちもサポートしてまいります。何かご不明な点はございませんか?