インプラント治療の成功率はどのくらいですか?

インプラント治療の成功率について、具体的なデータを基にご説明いたします。

ストローマン社製のインプラントの長期成績を見てみましょう。臨床研究によると、12年後の時点での成績は以下の通りです:

– 生存率:94.8%
– 成功率:90.8%

この数字は、従来の治療法と比べてどうでしょうか。例えば、ブリッジの平均使用年数は8年と報告されています。つまり、インプラントの方が長期的な予後が良好といえます。

ただし、以下の点に注意が必要です:

– インプラントは異物であり、いわば「清潔なとげ」として口腔内に存在しています
– 不潔になると「不潔なとげ」となり、炎症を起こして排除されます(インプラント周囲炎)
– 上顎では100本中4~5本、下顎では100本中3~4本が骨と結合しないことがあります

インプラントを長く保つためには、以下が重要です:

1. 術後の定期健診の継続
2. 毎日の丁寧な歯磨き
3. 禁煙(喫煙は治療の成功率を下げます)
4. 歯科医の指示に従った適切なケア

あなたは定期的な歯科検診を受けていらっしゃいますか?インプラントの長期的な成功のためには、継続的なメンテナンスが不可欠です。

なお、万が一インプラントが骨と結合しなかった場合でも、ほとんどのケースで再埋入が可能です。その際の追加費用は通常発生しません。

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